ハリウッド版ゴジラ (1998年) [pleasure room]
1998年に初めてアメリカ版GODZILLAが公開されましたが当初トライスター・ピクチャーズは自社でのシリーズ化をもくろみ、ゴジラの製作権を東宝より全て買い取り今後ゴジラの制作を東宝側にさせないとの野望を持った為に交渉は難航して、東宝からゴジラというキャラクターを借りる形になったそうです。
私はこのアメリカ版ゴジラを見た時、かなりのショックを受けました。
「怪獣」ではなく「トカゲ(爬虫類)」だったからです。
アメリカ映画の怪物はそれが突然変異により生まれたものでも、宇宙から来たものでも、生物として扱われるものが多いと思います。大抵の怪物は何かを食べ卵や子供を産むシーンが出てきます。このハリウッド版ゴジラも卵を産み、子に魚を食べさせる生物として描かれています。体格や能力も「もし現実にいたら?」という想定により、筋肉の付き方でどの位の速さで走れるか等を計算して考えているとの事でした。そのために更にリアルな生き物として描かれているのでしょうか。
私の望む怪獣でも恐竜でもないトカゲになってしまっています。
後にこの映画のローランド・エメリッヒ監督は当時別の映画を作りたくていい加減な脚本とデザインで提案しましたが残念ながら(?)採用されてしまったという事を語っています。だからいい映画にならなかった(私感です)のですね。
聞けば聞くほど魂がこもっていない残念な映画でした。
・監督 ローランド・エメリッヒ
・脚本 ローランド・エメリッヒ / ディーン・デヴリン
・キャスト
ニック・タトプロス博士(マシュー・プロデリック)
オードリー・テイモンズ(マリア・ピティロ)
ビクター・パロッティ(ハンク・アザリア)
フィリップ・ローシェ(ジャン・レノ)
アレキサンダー・ヒックス大佐(ケヴィン・ダン)
オリバー・オニール軍曹(ダグ・サヴァント)
エルシー・チャップマン博士(ヴィッキー・ルイス)